★★★★
やっと観ることができました。「上の句」があまりにも素晴らしすぎた青春映画の後編。
「上の句」だけでも1本の映画に仕上がっています。そこからの後編の難しさはあるものの、やはり後半は青春映画ならではのさわやかな涙を流しながらの鑑賞でした。
苦言をいうとすると前半のもどかっしさでしょうか。ただ後半の近江神宮に行ってからの加速感はやはり素晴らしい!もうこれだけでいつまでも観ていたい、この世界にいたいと思わされます。
前作にひきつづき、広瀬すずのオーラにはやられっぱなしですが、加えてクイーンとして登場する松岡茉優のキャラもなかなかのもの。孤高感&Sキャラ感半端ないです。
青春映画の一つの大テーマ「仲間」
本作を通じて描かれていたテーマは「仲間」について。幼馴染の「新」への気遣いは「仲間」だったから。そのために今の「仲間」のことをかえりみない行動もする千早。
つねに「仲間」というテーマがついて回ります。
「仲間」があっての「個人」。「個人」があっての「仲間」。
ギャグでいうと、
「君たちがいて、僕がいる」
ということになりますね。
行き詰った時、「一番楽しかったときを思い出して!」というアドバイスが刺さります。その度に幼少期の3人の後ろ姿が映ります。そこには仲間がいた。
本作が気遣っているところは、「何のためにカルタをしているか?」という命題に対して、「仲間のため」という答えは当然として、「自分のため」というクイーンの立場もみとめているところ。答えは人の数だけあっていい。
ここが素晴らしいところでもありました。
続編もあるということですので、期待したいと思います!