★★★☆
元トーキング・ヘッズのフロントマンであるデイヴィッド・バーンと、スパイク・リー監督がタッグを組んで、制作された音楽映画。
正直、トーキンヘッズは名前を知っている程度。しかし映画の評判を聞き、映画館へ行ってきました。
ブロードウェイの音楽ミュージカルを映像化したという本作。
ステージには3方向にチェーンがたらされているだけ、楽器もケーブルもない、あるのは人だけ。ステージの要素をどんどんシンプルにした結果がこのステージの形になったという。
100分ほどのステージでは、ステージ演出というよりも舞台芸術のようなアイデアがふんだんに詰め込まれていました。
そしてなによりも音楽ライブを通して、映画をみているような(映画を観ているのですが)ストーリーを追うことができます。
それは不条理で分断のこの世の中、それでも希望はあるという人間賛歌。まさかそれが音楽ステージから感じることができるとはということが驚きでした。
映画館の大スクリーン、そして音響で感じるのが一番の映画。これぞ映画館で観るべき映画でした。