★★★☆
シックスセンスのナイト・シャマラン監督作品。30分で1年が進むビーチに閉じ込められるという設定。
果たしてそうした状況になったら人はどうなるのか。パニック映画的な要素あり、子どもたちの話に、確かに……とちょっと笑ってしまったりします。
しかし流石はシャマラン監督、きっちり伏線を回収してオチをつけてくれます。
そして30分で1年が進む設定の場所があったら、確かにそういう使い方があるよね…という納得の結末。
いやー、恐ろしい。というかコロナ禍にこの結末ってありなのか…。
人生の縮図を1日で見せるということ、密室群像劇はさすがに展開が早すぎてついていくのがやっと。しかしこの人生を凝縮するということ、それは自分の人生を振り返ってみてもあっという間なわけですし、まして映画館というものことこそが２時間で他人の人生を観てみるという点では同じだったりもします。
あとは、老いる演技や手術のシーン、若者たちのアレとか妙に納得できる演出満載でした。
夫婦が終盤に呟く言葉。
「なぜみんなここを出ようとするのか。いい場所ではないか」
そうですよね。そんな人生観もありますよね。
