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(映画)竜とそばかすの姫@109シネマズ名古屋~歌シーンは圧巻!そして日本の夏には細田映画がぴったりである。

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★★★☆

 

心待ちにしていた細田守最新作。本作は仮想世界の歌姫と田舎に暮らす冴えない女子高生という現実世界を結びつける物語。

まず歌姫という設定の最重要の「歌唱シーン」。これは流石というか圧巻でした。中村佳穂という類まれなる天才的な歌うたいを起用しています。独特の雰囲気がある歌手でそれが映画に合うのか少し心配をしていましたが、見事でした。特に終盤の歌シーンは圧巻でアニメですが、涙が出るほどでした。こんな壮大なスケールもこなせるアーティストなんだと、ある意味ビックリでした。

 

一方、脚本はあらすじを聞くと「サマーウォーズ」のアップデート版かと想像していました。ただそこには、細田監督がいくつかの作品で歩んできた「家族」というテーマが加わります。

仮想世界の「竜」がイケメン男子だったら安っぽい恋愛映画(興行的にはそっちの方が正解でしょうけど)になったところを、社会問題的な要素にすることによって、そうはならない。細田監督も大御所になったということろでしょうか。

残念なのは田舎と都市といっても日本という要素に縛られた結末だったこと。せっかく第二の人生を歩もうという仮想世界の設定だったのにも関わらず、小さくまとまってしまったことでしょうか。

 

それでも舞台となる高知の田舎の風景描写は素晴らしいです。本当に細田監督が描くは日本の田舎って素晴らしい。日本の夏には、細田映画がよく似合う。

 

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