★★☆
子どもたちの希望で、ドラえもんの映画最新作を観てきました。
空に浮かぶユートピアを求め、暮らすお話。
ユートピアでは、そこで暮らせば、だれでもパーフェクトな人になれる。喧嘩もなく、賢く、協調しあう。そんな絵に描いた世界。
しかし、その違和感を感じるのび太。というかこのパターン、よくあるよねということで、展開が始まって30分もしないうちにわかってしまうんですよね。
伝えたいメッセージについては、よくわかります。
”そう、そのままでいいだよ”
ちなみに大人向けポイントで新鮮だったのは、ドラえもんとのび太が冒険に行っている間の野比家の食卓シーンがありました。
母:「のびちゃん、大丈夫かしら」
父:「ドラえもんがついてるから大丈夫だよ」
子どもたちが巣立っていったあとの家庭を彷彿とさせるシーン。子どもたちは自分たちの世界を見つけて、いずれそこへ旅立ちます。
今、子どもと一緒に観ている親たちよ、そのことの自体のありがたさ。
子どもは言うことも聞かない、全然優秀じゃないかもしれない、それでも愛おしいもの。
子どものそのままを愛してあげて。
そして、このくだらない世界は、くだらなくも愛おしい。
そんなドラえもん映画でした。