読書
昨年、近江八幡にある「ラ コリーナ」に行ってきたときに置いてあったので、気になって読んでみました。たねやの社長による経営哲学の本。 近江商人というと「売り手よし、書い手よし、世間よし」の三方よしが有名ですが、それを現代版に落とし込んで経営し…
実は40年近く前のテニス小説。サーブだけは世界一という主人公が、それだけを武器にウインブルドン優勝を目指すという話。 よくまぁこんな設定を思いつくなぁというのがまずの感想。児童小説なのか、本当にサクサク読めます。テニスのルールなどを少しだけ知…
以前、ビブリオバトルで紹介されていた作品。 「読者が犯人」というミステリー界の究極のトリックが題材となっています。そんなことは、不可能だ!という声が聞こえてきますが、ある設定をすればそれは可能ということになります。 読んだ結果は、まぁなるほ…
コロナ禍でエンタメ全滅の中に、気になっていたので読みました。 おそらく、コロナ前に読んでいればかなり腑に落ちたのではないでしょうか。著者は全く音楽業界ではなく、外からの考察で、ここまで考えられているのはなかなか素晴らしいです。 主にロッキン…
日本酒に関わることが増えて、お店の方に勧められて読んだ本。 基本的に、著者による蔵元や酒販店の方へのインタビューで構成されています。基本的に、新進気鋭の方がセレクトされています。 日本酒蔵の多くは小さな個人経営的な会社で作られているのがわか…
アメリカのコメディアン、トレバーノアの自伝。 妻が読んでいたところ、面白いということで僕も読んでみました。 アパルトヘイト政策下の南アフリカで、アフリカ人の母と西洋人の父の間に生まれ、純粋な黒人でもカラードでも白人のグループでもなく、マイノ…
コロナ禍で自宅にいる時間がなり、読書をする時間も増えています。今回はそんな中読んだ1冊。 タイトルにある「かけがえのないもの」の枕詞にすると、多くの人が答える続く言葉のは「自然」。本書はその「自然」というものについての考察エッセイになってい…
東のタモリ、西の上岡龍太郎。 本当にすごい芸人とはこの2人のことだと思う。タモリの赤塚不二夫に対する弔辞が凄いという話が出たが、横山ノックに対する上岡龍太郎の献杯もそれに匹敵するぐらい素晴らしいものでした。 横山ノック お別れ会 献杯の挨拶 彼…
コロナ騒ぎで悶々とする気分を吹き飛ばしたく、著者の作品をセレクトして読んでみました。 500ページを超える分量ですが、読みやすくさわやかな気分になれる長編でした。 まほろ市という郊外都市の便利屋さんのシリーズということで、その完結編だそうです(…
時短術について、とくかくテクニックをあつめた1冊。 スケジュール管理・メンタル管理・対人関係・整理術・デジタル活用とひたすらまとめられています。 中には、単語登録をするというメジャー系の技から僕が密かにやっていた「エレベーターは、「閉」を先…
ふらっと読んでみた本。 「環島」とは台湾一周のこと 著者は、なんと一青窈のお姉さんで、台湾人とのハーフ。著者が自転車で台湾を一周した話を中心に、鉄道やクルマ、バスなどでの1周の仕方などを紹介しています。 とはいえ、一番の読み物は、自転車での1…
働き方改革の進め方はどうかと思いますが(まず時間削減ありき)、自分の仕事の進め方を考えなおすいい機会にはなっています。 いかに効率化して、無駄を省くか。そのための仕組み作りをしないとなぁとおもっており、手に取った本。 いくつかメモ代わりに書…
出張にあわせて読んだ短編集。安定の面白さの著者。今作は家族がテーマの短編小説集でした。 夫・妻・娘…。それぞれの立場で家族の姿が描かれている。それぞれの家庭にそれぞれの問題がある。傍からみていると、別に大した問題ではないことも当事者にとって…
元ギリシャの財務大臣による経済ネタの本。結構売れています。 本書が面白いは、経済の本質について、その歴史的経緯からわかりやすい言葉で綴られているところ。 特に面白かったのは、「格差」についての述べられている部分。 昨今、世界的に「富むもの」と…
社会をわかりやすく解説してくれる著者。今回のテーマは2019年にトレンドワードの一つになった上級国民・下級国民について。 「上級/下級」の分断は、日本ばかりではない。アメリカのトランプ大統領選出、イギリスのブレグジット(EU離脱)、フランスの黄色ベ…
実は、地理が好きなんです。高校時代に模試で県で4位になったこともあります。もしもう一度大学に入りなおすなら地理学を専攻したいとも思っています。 ということで手に取ったのがこの本。 社会のまわりにあるものすべてが地理学の研究対象になるというこ…
沢木耕太郎の作品を好んで読んでいますが、ノンフィクションの作品としても傑作といわれている本作。 時代は安保闘争が繰り広げられていた1960年。社会党委員長の浅沼稲次郎を右翼の17歳の少年山口二矢が殺害するという事件が題材です。 正直、この本を読む…
仕事で必要になるかもで図書館で手に取りました。 注目されるeスポーツの賞金ですが、多くは協賛企業からの賞金となっています。実は参加費を徴収して、それを賞金として出すというのは、賭博罪の可能性があるということです。これには、なるほどね……、と関…
大好きな沢木耕太郎作品ということで読んでみました。失礼ながら写真に明るいわけではないので、この本で初めてロバートキャパという存在をしりました。 キャパの初期の代表作である「崩れ落ちる兵士」。スペイン戦争の象徴的な1枚なのだが、本当にこれは戦…
美術館の中でも先進的なSNS運用をしている森美術館。そのSNS担当者による本になります。 本書でも述べられているように、美術館というものはもともと貴族の持ち物だった芸術作品を広く市民に観ることができるようにしたシェアの精神があります。そいう意味で…
図書館で返却棚にあった1冊。ちょっと前のベストセラーで、良いタイトルをつけるなぁと思っていた作品。 著者は、『モテキ』『悪人』『告白』『電車男』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は』などを制作した映画プロデューサーということです。おいおい全…
一般参賀で数時間待つことになりそうだったので、購入した本。さくっと読めて、すっきりする小説ということでセレクトしたのが瀬尾まいこさんの本。 ちょうど本屋大賞も受賞されたということで、本屋に平積みされていました。 ストーリーは、中学生の駅伝。6…
ビルゲイツが大学卒業の希望者全員にプレゼントするなど秀逸の宣伝文句で、社会関係で今年一番のヒット本になっている「ファクトフルネス」を読んでみました。 ヒットしているだけあって面白い!医者でありデータサイエンティストである著者による世界の思い…
東京・桜新町にある、インドカレー食堂 砂の岬。人気らしい。そんなカレー屋さんのオーナー夫婦の物語。 若い夫婦がどういう生い立ちで、どう巡り合い、どうしてカレー屋を開くようになったか。そしてそのカレー屋をどう切り盛りしていったのか。 本書は、夫…
ハイパーメディアクリエイター、沢尻エリカの元旦那。そんな著者によるまちづくりの本ということで手に取って読みました。 学者が書いた訳ではないので、理論立てているわけではなく、あくまで著者の直観的、エッセイ的に語られています。良くも悪くも読みや…
割と昔から好んで読んでいる沢木耕太郎。著者の初期の代表作ということで読んでみました。 主人公は、カシアス内藤という元東洋ミドル級王者。挫折したカシアスの再起をかける様子がつづられている。ただ普通のノンフィクションと違う点は、著者自身が体験し…
政治家で、岩手県知事選にも出馬した著者。知事選で落選後に手掛けたのが、本書のタイトルにもなっている「食べる通信」というWEBサービスでした。 この「食べる通信」では、農家の人と都市の消費者を結びつける。どういう風にして農作物・畜産物を作ってい…
久しぶりの伊坂幸太郎小説です。5個の短編小説からなる短編集。ただ当たり屋稼業の主人公が共通して出てくる(1篇だけはほぼ出てきませんが…)。 1つ1つはバラバラの5つの話がうまく結びついて、1冊が出来上がっています。さすがという構成でした。 どれも…
タイトルに惹かれて読んでみました。 移住・定住を目的とせずに地域にかかわってもらう人を増やすというコンセプト。人口増ではなく(地域に関わる)人材増を目指す。結果として定住・移住するならなお良しとしているのが関係人口のプロジェクトとなります。…
今さらながらですが、中古本であったので読んだ「もしドラ」。 小説で読みやすく、2時間ほどで読んでしまえます。導入としては入りやすいし、小説としてもまぁ、よくある青春映画的な感覚のつもりで読めば納得できます。 本書で取り上げられている”マネジメ…