Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

読書

(読書)82年生まれ、キム・ジヨン

昨年観た韓国映画「82年生まれ、キム・ジヨン」。韓国で社会現象にまでなった小説が原作ということで、読んでみました。 lifeisashowtime.hateblo.jp 比べて読むと、映画と微妙に構成が違うのがわかります。映画は現在と過去が互い違いに構成されているのに…

(読書)県庁おもてなし課/有川浩

実際に取材をした対象をフィクションを付け加えて小説にしている有川浩さん。 今回は高知県庁の観光部おもてなし課が舞台です。 実際著者が高知県出身ということもあり、また本小説中にも小説家設定の登場人物も登場しています。 行政の縦割り、ずれた感覚に…

(読書)空飛ぶ広報室/有川浩

最近、読んでいる有川浩さん。ドラマ化もされていた本書。表紙の通り、自衛隊広報室を舞台にしています。テーマは重く、しかしソフトに描かれているのは著者ならではですね。 ただ自衛隊の本質の部分もしっかり描かれていて、本書のあとがきにもありますが、…

(読書)旅する建築家 隈研吾の魅力/田實碧

新国立競技場を設計した隈研吾へのインタビューを中心とした本。 人柄があふれ出ています。隈研吾氏の建築といえば、木です。この木との出会いについても触れられています。 高知県の山間部の梼原町という町にいくつかの隈研吾作品があります。バブルで東京…

(読書)勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

非常にわかりやすく書かれています。 利益に関しては、 利益 = (顧客当たり単価 − 顧客当たり獲得コスト − 顧客当たり原価) × 顧客数 という1つの方程式で示すことができます。変数は4つになります。この4つの変数の中で、一番重要なのは、顧客単価をと…

(読書)そうだったのか!中国/池上彰

個人的に好きな池上さんの「そうだったのか!」シリーズ。著者らしいわかりやすい、かみ砕いた表現でまとめられています。 本書は、いわゆる共産党政権の変遷を追う時間軸の解説になります。中華民国から中華人民共和国の誕生、毛沢東、鄧小平、江沢民、そし…

(読書)フリーター、家を買う/有川浩

最近、好んで読んでいる有川浩さんの本。 非常に読みやすく、気分が晴れます。タイトルからダメダメフリーターが、どうやって家を買うのかのストーリーかと思っていたのですが、家族の希望と再生のストーリーでした。 うつ病を患った母のそばにいる主人公。…

(読書)ネットビジネス進化論/尾原和啓

ネットで薦められていて読んでみました。 Amazon、楽天、メルカリ、YouTube、LINE、ビットコインなどからシェアサイクルなどまで一通りのネットビジネスがまとめられています。ネット界隈の全体として俯瞰してみるには最適です。何よりも具体的な企業名が書…

(読書)なごやじまん/大竹敏之

名古屋に住み始めて早20年近くになっています。大阪出身だった僕からすると、なんでもあるけど何にもない…、そんな印象が続いていました。 ただ住めば都という言葉がある通り、すっかりある程度便利な生活、ちょっと行けば自然がいっぱい(最近は釣りブーム…

(読書)キケン/有川浩

有川浩さんといえば、僕の中では『阪急電車』です(一般的には『図書館戦争』でしょうか)。 いつかの本屋大賞ノミネート作品だったということで、本作を読んでみました。理系大学の機械工作の部活日記の面白おかしい回想となっています。 女性作家らしくク…

(読書)『鬼滅の刃』 全巻通し読みをしてみて

社会現象となった「鬼滅の刃」。妻が職場で借りてきたのでこれはいいということで、読み切りました。 少年漫画らしく1巻あたり15分~20分でどんどん読んでいきます。 なぜこれだけ流行るのかはイマイチわかりませんでしたが、面白く読み終えました。 鬼が悪…

(読書)2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義/瀧本哲史

昨年、亡くなられた著者。その著者が2012年に東大の講堂で行われた講義を本にしたもの。 熱く、若者に、日本を変えてくれと「檄」を飛ばします。 本を読んで終わり、人の話を聞いて終わりではなく、行動せよ 自分の人生は、自分で考えて、自分で決める。その…

(読書)新世代トップランナーの戦いかた 僕たちはこうして仕事を面白くする

NHKの勉強会で呼んだ人たちのお話をまとめた本。2013年に出版された本ですが、興味深いのがこの人たちが僕と同じ年代であるということ。 ですので、バブルを知らない、就職氷河期、という失われた世代なんですよね。 全体的にそんな世代感がにじみ出ています…

(読書)ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語/立川談慶

タイトルに惹かれて手に取った本。 子どもが生まれてから、子どもコーナーの絵本で落語の本があり、手に取って時々読み聞かせをしていました。 「一眼国」だったり「寿限無」だったり「目黒のさんま」だったりと大ネタが絵本になっており、僕みたいな落語素…

(読書)あなたのキャリアをお金に変える! 「顧問」という新しい働き方/齋藤 利勝

タイトルが気になって手に取りました。著者が実際行った顧問になる手法について具体的に書かれています。 顧問といっても定年後のお茶のみ顧問ではなく、あくまでもビジネスのアドバイザーとしての個人事業主としての顧問業がこれからの顧問の姿。 実際、顧…

(読書)東海道でしょう!/杉江 松恋, 藤田 香織

東海道、片道約500キロ。それをライターさんたちが分割して踏破した道中記。 僕自身、実は昨年、あしかけ8年越しで、自転車で東海道を走破しました。自転車だと8日での走破。本書では、17日かけて歩いています。 僕の自転車旅行もですが、自宅から日帰りで行…

(読書)日本人へ リーダー篇/塩野七生~至極のエッセイ~

大好き塩野七生のエッセイ集。 文藝春秋に連載していたものをまとめたものになります。10年以上前(小泉首相時代)のものなのですが、歴史を生業にしてきた著者らしく、今でも通じる金言に溢れています。 人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけでは…

(読書)福島で酒をつくりたい/上野敏彦

東日本大震災で被災した鈴木酒造店。311の被災後、山形県長井に逃れる。そこで廃業予定だった「東洋酒造」を買取り、8か月後に酒造りを開始する。 そして蔵の再生をさせる経緯がつづられています。 本書では2020年7月に浪江町に道の駅をつくる際に、「鈴木酒…

(読書)日本代表とMr.Children/宇野 日本代表とMr.Children/宇野維正・レジー

以前から気になっていた本。 なによりこの本の表紙デザインは素晴らしい。日本代表のブルーと、ミスチルの「Atomic Heart」という金字塔のアルバムを模したこのデザインを思いついた人は、心をつかむデザインができる閃きがあったんだろうなぁと想像されます…

(読書)「カッコいい」とは何か/平野 啓一郎~「カッコいい」についてこれだけ考察した本はない!

僕の人生の目標の1つに、「おじいちゃんになったとき、カッコいいおじいちゃんになる」というものがあります。 そんな中、本書を見つけました。 そもそも漠然と考えていた「カッコいい」とは何なのか。それを解き明かすのが本書になります。 本書によると「…

(読書)キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!/田村潤

個人的には、ラガーよりも一番搾り派なのです。そんなキリンビールのお話し。 高知支店の奮闘記、名古屋支社、東京本社勤務とした著者の奮闘記になります。 「地道に愚直に、お客様に喜んでもらうため」 ということなのですが、実際にこれを向き合ってやると…

(読書)一〇年代文化論/さわやか

なんと2014年に書かれた一〇年代のカルチャー論。 本書では「残念」というキーワードだけで、若者文化を括ってしまうという大技になっています。 「残念」とは、本来の意味からはなれ、イケメンだけどオタク、美少女だけど内気、というギャップがありつつ、…

(読書)日本酒の人 仕事と人生/山同敦子

少し前に読んだ「日本酒ドラマチック」と同じ、山同敦子さんの著書。今回は作り手に焦点をあてています。 ピックアップされている銘柄は、 飛露喜(廣木酒造) 天青(熊沢酒造) 白隠正宗(高嶋酒造) 若波(若波酒造) 天の戸(浅舞酒造) の5蔵。 単なる…

(読書)会社をつくれば自由になれる 中年起業という提案/竹田茂

こういった人生指南本は数々読んできているのですが、読む際には自分の年齢より少し上の年齢を対象にした本を読むようにしています。 本書は42歳での中年起業、54歳からの定年起業を対象にした本ということになります。その年代の起業は、持続可能性が高く、…

(読書)もし僕らのことばがウィスキーであったなら/村上春樹

ウィスキーのことはよくわかりません。 ただ村上春樹氏の紀行文は面白い。遠い太鼓 とか最高です。 本作は、ウィスキーの故郷、アイラ島とアイルランドの醸造所を訪ねた紀行文になっています。著者自身がバーをやっていたこともあって、ウィスキーに対しての…

(読書)芸処名古屋

地域の歴史を知ることは大事。そんなことを以前「デザイン あ」でとあるデザイナーさんが言っていました。 さて、本書は僕の住む名古屋の文化的な面をひも解く1冊でした。といっても単元ごとにまとめられているので、1時間もあれば読み切ってしまいます。こ…

(読書)松竹と東宝 興行をビジネスにした男たち/中川 右介

松竹兄弟と東宝、宝塚を含む阪急グループの創業者の小林一三の物語。 京都の劇場の売り子からスタートし、歌舞伎を舞台にまずは京都の劇場を買い占め、大阪に進出、そして東京進出を果たした松竹。歌舞伎座を手に入れたことで、歌舞伎界の頂点を手に入れた。…

(読書)タモリと戦後ニッポン/近藤 正高~稀代のMCと戦後日本史を重ね合わせた面白い1冊

40数歳の僕としては、タモリのデビュー当時を知らない。あくまでも「いいとも」の人である。それも途中からはマンネリと言われていた時代を知っている。 若いときは、彼の何が面白いのかがわからなかった。しかし、赤塚不二夫の弔辞に感動し、ブラタモリを好…

(読書)サムライカード、世界へ/湯谷 昇羊~JCBはどうやって世界に出て行ったのかを知る本

実は、カード会社にも就職活動をしていた僕。昔からクレジットカードが好きなんですよね。この本は、JCBがどうして国際カードを目指したのか、どうやってなしえたのかを記録したものになります。 それはやはり日本がバブルを受けて、世界に出て行った時期に…

(読書)近江商人の哲学「たねや」に学ぶ商いの基本/山本 昌仁

昨年、近江八幡にある「ラ コリーナ」に行ってきたときに置いてあったので、気になって読んでみました。たねやの社長による経営哲学の本。 近江商人というと「売り手よし、書い手よし、世間よし」の三方よしが有名ですが、それを現代版に落とし込んで経営し…