2021-01-01から1年間の記事一覧
最近、日本酒を飲んでいることもあり手に取った本。日本酒を横断的に考察したエッセイとも言えるのでしょうか。 その範囲は、飲み方、作り方、歴史、そして現在の日本酒業界と多岐にわたります。歴史の部分は著者のあとがきにもあるように、苦心されて書いた…
5月に入り気候も良くなってきたので、結構な頻度で釣りに出かけています。最近のお気に入りは常滑。 名古屋市内からでも産業道路で行けば、名古屋高速の高速代で行くことができるのがうれしいです。 常滑の釣り場というと有名なのは、りんくう護岸ですが、個…
ちょっと前に話題になっていたエッセイ集。 アイルランド人の夫と日本人の妻を持つイギリス在住の中学生の息子。中学校はブライトンにある元底辺中学校。 この子どもとの対話がもとに、子育てとは、思春期とは、多様性とは、差別とはということがつづられて…
★★ ゴールデンウイーク。遠出もできずに、「クレヨンしんちゃん」も延期になってしまい、ファミリー向けの観る映画がない……。(「コナン」は既に観てしまった…) ということで「トムとジェリー」を観てきました。 言わずと知れたアメリカのコメディアニメ。…
超「整理法」の野口悠紀雄氏の本。切り口が面白く手に取って読んでみました。 歴史の部分としては、「ローマ帝国」と「海洋国家」がピックアップされています。塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでいたこともあり、非常に理解が進みました。 「ローマ人の…
★★★ うちの子どもたちもコナンを見る年齢になってきました。ということで、昨年から延期になったコナンの劇場版最新作を観てきました。 本作は、赤井ファミリーに焦点が当たる作品ということですが、僕自身、コナンの人間関係がイマイチわかりません……。ここ…
年明けサッパ祭りで人混みの嵐だった碧南海釣り公園。だいぶ釣果も落ちてきたということで、混雑もマシになったかと思い、天気の良い週末に子どもを連れて行ってきました。 到着したのは朝7時。すでに朝マズメも中盤戦。なんとか排水口の場所を確保して竿を…
★★★☆ 吉田大八監督作品ということで鑑賞。斜陽である出版業界が舞台の企業劇。 素直に楽しい、エンタメ作品となっていました。 冒頭、犬の散歩シーンから始まる。激しくなるBGMとともに、犬がどんどん進み、飼い主の社長が手におえない。どちらが手玉にとっ…
第二次世界大戦は、石油を求めるためにはじまり、石油のために負けた。 20世紀、石油はエネルギー政策の要であり、その重要性にいち早く気づいた主人公。出光興産の創業者をモデルにした、主人公、国岡鐡造の物語。話は敗戦から始まる。そして振り返って戦前…
昨年末にも会社を休んで、釣りに行きました。今回は2回目の代休&釣りです。場所は豊浜漁港。土日だとファミリーフィッシングで大混雑の釣り場ですが、平日&天気も崩れかけということで、ガラガラでした。 まずは釣り桟橋でスタート。周りを見るとほとんど…
★★★☆ 派手な大作がない中で今年の有力作品として「ノマドランド」とともに挙げられている「ミナリ」を鑑賞してきました 一昨年ぐらいから分断のアメリカを描いた作品がアカデミー賞ノミネートをされてるようになってきました。 夢を語る、一発逆転を狙う男、…
時々読んでいる、川端裕人さんの小説。そこに出てくる人はピュア。そして悪意がない世界というのが特徴。 世は悪意で満ちているので、小説の中ぐらいこういう世界があっても良いのではと思ったときに読むのにはピッタリです。 本書は、そんな著者のお得意の…
こういう年代別に切った本は、自分がその年齢に達する5~10歳ほど若い時に読むようにしています。古くは、「25歳のリアル」「30歳のリアル」シリーズとかもそうでした。 こうした先取りであと数年でその年齢になった時の身の振り方を考えておくことは、先を…
40代になり、つくづく思う。ちょっと上の世代は逃げ切りだなぁと。 そんなことを思っていたところたまたま見つけた本書。タイトルが秀逸で思わず読んでしまいました。 生きるとは、とても必死で、あがき、欲深きものだった時代。その時代の申し子だった著者…
小説を読んでみたくて、手に取りました。 八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。その後5年がたち、世の中は一通りの動乱の後の平穏な小康状態となっていた。そんな時期の仙台の団地が舞台。こんな破天荒な設定だけれども、それは今の延長線上にある。 短…
名古屋の環状線沿いにあるラーメン店。雰囲気は町のひなびたラーメン屋なのに、いつも行列ができていて、美味しいのかなぁと気になっていたお店です。 調べてみると、ミシュランの星獲得店舗、ラーメン100名店など受賞店舗なのですね。小さな店内、10人も入…
行動経済学ブームに火をつけたベストセラーということで、ちょっと前の本ですが読んでみました。 「脳は合理的ではない」という事象が実験例とともに描かれています。ただ翻訳本ですので読みにくい…。正直要約版があればそれでいいと思います。ということで1…
★★★☆ 先日「ヤクザと家族」を観たばかりですが、またヤクザ映画(出所後)です。 不器用な殺人犯、出所後の苦悩という点では「ヤクザと家族」にも共通する部分が多分にあります。 母に捨てられ孤児院で育つ。その後暴力団に出入りし、殺人で満期まで刑期に服…
★★★ 映画三昧のここ数日。 今回は、フィンランド映画「ブレスレス」を鑑賞。久しぶりの名演小劇場です。 妻を不慮の事故で失い、死んだように毎日を送っている外科医のユハ。救いを求めた先は、ふと迷い込んだSMクラブだった。喉元を締め付けられ、窒息寸前…
★★★★ 先日の「花束みたいな恋をした」に続いてみたのがこの作品。抗争ものではない、次のヤクザ映画。 前半はヤクザもの、そして刑務所出所後の後半は一転、社会派映画になる。ヤクザは親分と「家族」の誓いを交わす。そして本当の家族になりたかった男の人…
★★★★ 終電で出会った大学生の二人。趣味・好みがあまりにも近く、運命だと思い恋人になる。大学生から社会人への2人の5年間を描く。 「はじまりはおわりのはじまり」という言葉が表すように、恋愛のスタートは摘み立ての花のように素敵です。しかし哀しいか…
アイドルといっても、乃木坂とかではない。アイドリングタイムのアイドル、つまり空きスペース(時間)についての本。 シェアリングエコノミーともいえます。ただ一般的なシェアのイメージ(車やスペース)だけでなく、企業の資産としてのアイドリングについ…
もうすぐ節分ですね。今年は2月2日になります(珍しい!)。 ということで名古屋の周りにある4つの観音、尾張四観音を走ってめぐってきました。 尾張四観音とは、荒子観音(中川区)・甚目寺観音(あま市)・龍泉寺観音(守山区)・笠寺観音(南区)の名古…
昨年観た韓国映画「82年生まれ、キム・ジヨン」。韓国で社会現象にまでなった小説が原作ということで、読んでみました。 lifeisashowtime.hateblo.jp 比べて読むと、映画と微妙に構成が違うのがわかります。映画は現在と過去が互い違いに構成されているのに…
実際に取材をした対象をフィクションを付け加えて小説にしている有川浩さん。 今回は高知県庁の観光部おもてなし課が舞台です。 実際著者が高知県出身ということもあり、また本小説中にも小説家設定の登場人物も登場しています。 行政の縦割り、ずれた感覚に…
最近、読んでいる有川浩さん。ドラマ化もされていた本書。表紙の通り、自衛隊広報室を舞台にしています。テーマは重く、しかしソフトに描かれているのは著者ならではですね。 ただ自衛隊の本質の部分もしっかり描かれていて、本書のあとがきにもありますが、…
『デザイン あ』展の豊田市美術館の帰りにどっか昼ご飯はないかと調べたところ、歩いて5分ほどのところに担々麺屋があったので、名古屋担々麺研究会として寄ってみました。 こちらが『虎玄』というお店になります。ランチですが数組待ちがあり、15分ほど待っ…
2013年に東京であった『デザインあ』展以来の『デザインあ』展の巡回展です。まさかのコロナ禍で事前予約購入制になっています。 今回は豊田市美術館での開催です。 「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」という3部構成で40作品が並んでいます。 面白…
新国立競技場を設計した隈研吾へのインタビューを中心とした本。 人柄があふれ出ています。隈研吾氏の建築といえば、木です。この木との出会いについても触れられています。 高知県の山間部の梼原町という町にいくつかの隈研吾作品があります。バブルで東京…
★★ 評価が両極端。それはおそらく原作の著者の好き嫌いによるのではと思います。ということで実際に見てきました。 自由な思想を禁止された街で、煙に覆われた空には星があることを証明しようとする少年の話。常識を疑うことの大切さ。 全体的に伝えたいこと…