2021-01-01から1年間の記事一覧
2017年の本ということで、ちょっと前の本になります。コロナ前ですね。 さて本書ですが、非常に示唆に富む本でした。 著者は、未来は「お金」「テクノロジー」「感情」のベクトルで方向が決まっていくとしています。 ひとつひとつがさらに掘り下げられていま…
★★★☆ 冴えない中年の高校教師4人。血中濃度を0.05%に保つと仕事もプライベートも上手くいくという仮説に乗っ取り、勤務中に飲酒をする。 すると今まで見向きもされなかった授業が輝きだす。さらにプライベートも。もちろんエスカレートしていく訳です。 お…
社会学者と芥川賞作家による大阪に関する連作エッセイ。ふたりが見た大阪。 社会学者の岸さんは愛知県から大阪に越してきた人。芥川賞作家の柴崎さんは、大阪に生まれて東京に越した人。 岸さんが上新庄というキタの人間に対して、柴崎さんは大正区に生まれ…
★★★★ ゲームの中のお話を半分期待値も高くなく、お気楽な気持ちで観に行ったのですが、これが快作でした。 舞台はオープンワールド系のゲーム。主人公はゲームの背景のような存在、モブキャラ。彼があるきっかけで才能が開花していく話。 本作が秀逸だったの…
★★★☆ 2016年のベスト映画だった「ドント・ブリーズ」。 盲目老人の怖いこと!一つの家の中で行われるホラー、伏線回収など見事で、今でも例の衝撃的なシーンは思い出されます。 lifeisashowtime.hateblo.jp さてそのホラー史に残る名作「ドント・ブリーズ」…
★★★☆ シックスセンスのナイト・シャマラン監督作品。30分で1年が進むビーチに閉じ込められるという設定。 果たしてそうした状況になったら人はどうなるのか。パニック映画的な要素あり、子どもたちの話に、確かに……とちょっと笑ってしまったりします。 しか…
まさかの群馬県に行くことがあり、ついでに世界遺産の富岡製糸場に行ってきました。群馬に行くことはほぼ初めて。西日本に住む人間からすると北関東は縁のない土地なんですよね。 大人の社会見学 富岡製糸場 さて、富岡製糸場。世界遺産に登録されたのが2013…
チケットをもらったことで豊田市美術館まで「モンドリアン展」に行ってきました。 生誕150周年の企画展になるということです。 20世紀を代表する画家のひとりピート・モンドリアン(1872-1944)。その名とともに知られる垂直水平の線と、三原色、無彩色で描…
少し前から気になっていた会社、寺田倉庫。その元社長の中野善壽氏が口頭でしゃべったことが本になりました。 しゃべり言葉ということもあり、簡単で的確に中野さんの生き様が伝わってきます。 働く主は、あくまで自分。がんばるのではなく夢中で。 「進みな…
春に観に行った映画版「騙し絵の牙」。なかなか面白かったのですが、映画版と小説版とは全く違うということを聞き、小説を読んでみました。 lifeisashowtime.hateblo.jp 映画の主人公を演じた大泉洋にあてがきをされた作品の原作。映画では大泉演じる主人公…
大好きな橘玲さんの著作。なかなか大きなお題の本(ちょっと古いですが)になります。 気になった部分をメモ代わりに。 最近の著者の特徴が生物学的な考察が入るということ。 まずアメリカ人は「自分を目立たせる」、一方日本人は「他人と同じ行動をとる」。…
★★★☆ 公開が延びに延びて夏公開になった「クレヨンしんちゃん」最新作。本作はしんちゃんたちが、私立小学校に体験入学をするという設定。 「エリート」を養成するこの学校の謎に迫る。 品行方正で文武両道であることが良いこととされる現在。「エリート」と…
★★★☆ ニューヨーク、ハーレムの北にある「ワシントンハイツ」。カリブの移民たちの街。 そこには音楽が流れ、夢や希望があり、コミュニティがある。 4人の若者たちの未来。大停電が起こり、そしてまた彼らの人生が動き始める。 オープニングからカッコいい。…
チケットをもらったこともあって、名古屋市美術館でやっている「グランマ・モーゼズ」展に行ってきました。 正直初めて知る作家になります。 ニューヨーク州グリニッチの貧しい農家に生まれたモーゼスは12歳から奉公に出て、27歳で結婚。しかし子供を産んで…
コロナ禍に書かれたということで貴重な本になります。コロナはデジタル化や人々の考え方を10年進めたといわれます。 ちなみに本書では、コロナ禍で進んだこととして「デジタル化」のほかに「多様性」と「環境位意識」を挙げています。 これは実感としても僕…
中国に派遣された海外駐在員が上海で無料タクシーを営む。運賃の代わりの現地人の話を聞く。現地人との会話を通して、現地人が何を考えているのかを掘り下げていく、というものなのだが、掘り下げ方がかなり深い。田舎の結婚式に行ったり、行方不明者の捜索…
★★★☆ 心待ちにしていた細田守最新作。本作は仮想世界の歌姫と田舎に暮らす冴えない女子高生という現実世界を結びつける物語。 まず歌姫という設定の最重要の「歌唱シーン」。これは流石というか圧巻でした。中村佳穂という類まれなる天才的な歌うたいを起用…
★★★☆ 音を立てたら即死!というキャッチフレーズでスマッシュヒットをした前作「クワイエット・プレイス」。このキャッチフレーズが、「ドントブリーズ」の焼き直しっぽくて未鑑賞でした。 そして今作。続編なのにイイという噂を聞いて、前作をAmazon Prime…
コロナ禍で昨年は中止になった大相撲の地方巡業。今年は名古屋場所から開催するということで、生まれて初めて大相撲を観てきました! 仕事を抜けることができず会場である愛知県体育館に到着したのは、夕方4時を回っていました。すでに中入り後の取組となっ…
栃木県那須塩原市にあるパン屋さんの物語。 阪神・淡路大震災の時に、缶に入った美味しいパンが欲しいという被災者の一言から開発が始まったパンの缶詰め「救缶鳥」。 保存料を含まないパンの劣化への対策をして商品化、中越地震などの災害で注目される。 次…
日本の国民食、カレー。 インドで生まれ、イギリス経由で日本に入ってきた。カレー通として名を馳せる著者が「では日本に最初に入ってきたときのカレーは、どんなカレーだったのか」という疑問に迫る物語。 開港した日本の港町をまわり、その先にイギリスへ…
芥川賞受賞作だったよなぁと思って手に取った中編小説。 就職活動でちょうど氷河期世代だった僕(著者もですが)。一応、新卒で会社に入り、今も仕事を続けている。しかし就職活動は、悲惨なもので80社ほど受けて、やっと内定をもらったのが今の会社でした。…
たまたま新刊が出てるのかぁと思って、手に取りました。 内容は、著者の父について書かれたエッセイとなります。西宮に住んでいた時の話、戦争の話。。。 著者のいくつかのエッセイの中で妻については書かれていたことがあったり、少年時代に過ごした西宮の…
★★★★ エヴァシリーズは、昔にテレビシリーズをまとめて観た程度。新劇場版も含めて、映画はパラパラと見たかなぁという程度。そんな僕がついにエヴァを観てきました。 その程度の知識でもなんとかついていくことができる。というかあらすじはもはや存在しな…
★★★☆ 元トーキング・ヘッズのフロントマンであるデイヴィッド・バーンと、スパイク・リー監督がタッグを組んで、制作された音楽映画。 正直、トーキンヘッズは名前を知っている程度。しかし映画の評判を聞き、映画館へ行ってきました。 ブロードウェイの音楽…
ドラッカーの読書会をやってきた著者による、ドラッガーの実例集。 実例部分とドラッガーの理論の部分を結び付けれらており、さらにわかりやすい! いくつか目に留まったところを挙げておきます。 ■実践のポイント 小さく行動を開始する 非顧客に「なぜ顧客…
会社員生活も20年近くになります。 個人的に、氷河期世代ということで、当時採用を絞ったこともあり、部下を指導するということに苦手意識があります。ということで、手に取った本になります。 60歳でライフネット生命を立ち上げた著者。旅、人、本から人間…
★★★☆ 意外と泣けるということで、観に行ってきました。 明石家さんまプロデュースということで、毛嫌いをしている人もいるかもしれません。しかし、Studio 4℃制作ということで、アニメとしてはしっかりしています(吉本×Studio4℃という組み合わせはプペルも…
映画化されたのを覚えていて、読んでみた作品。 いつもは京都が舞台の著者なのですが、本作は郊外の新興住宅地の少年とその周りに起こる不思議な世界の物語。 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を瑞々しくした世界というのでしょうか。 あく…
★★★☆ 「ヤクザと家族」以来、最近妙に気になる女優、尾野真千子さんが出ているということで鑑賞した映画。 本当に、尾野真千子さんって、こうした幸薄い役を演じたら、今の日本最高峰なのではないでしょうか。 バンドマンだった夫を自転車の交通事故で亡くし…